#世界の名作文学の鍵 として動画をやってるんですがこのブログの全体像を紹介した 超「番外編」の動画をアップしていますこれをご覧いただくと ブログの中身の概要が楽しくわかります
詩の批評は可能か?中原中也で考えてみるこれは私が暗唱できる詩のひとつ、要はメチャクチャ好きなわけです中原中也北の海海にいるのは、あれは人魚ではないのです。海にいるのは、あれは、浪なみばかり。曇った北海の空の下、浪はところどころ歯をむいて、…
人は芸術批評に耐えられない詩に限った話ではない芸術作品なら音楽でも絵画でも同じことだ作品を批評すると、その人のものの考え方、感性の在り方があからさまになってしまう。もちろん、その処理の仕方は技術でカバーできるので、力量があればそれなりにう…
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─詩の推敲の実例付き解説─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━ 詩【月に向かって吠える狼】狼が月に向かって吠えた美しい狼の心さえ 夜の静寂に響いて来るようだ数万年に及ぶ種族の攻防と森との共生の果てにそのすべてを抱きしめるように遠く深く 月に…
「イシス」 イシスはイシスで ひょんなところからもイシスで つまりあらゆる意味でイシスだということだから 絶対のイシスだということだけど そのイシスの絶対性がまったく書かれないまま終わっている 全てがオシリスとは違っていて 違っていて なぜ繰り返…
トーマス・マンの一番読みやすい?中編小説 海の風景と海への思い。 それはブデンブローク家で語られてたものと同じ 作家的精神の長い記述はトーニオクレーガーと同じ 晩年ファウストゥス博士の成立で書いた自分の作家生活ともよく似た表現が多い。 つまり …
「走る」 ということについて考える。人間は基本誰もが走れます。私は走れることができる、と誰でも言えます。でもマラソンは普通の人は走れないからマラソン走ると凄いと言われる。マラソンは小説みたいなものか?でも100Mなら誰でも走れるから私には私…
ムーさんの動画は時々必ず見るしライブ配信は好きだ。彼は雰囲気がある。文学の雰囲気を醸し出すのでそこに参加すると文学につかる感覚がある。コメントも時々していたらいつしか名前を憶えてもらった。光栄なことです。圧倒的な視聴者数を誇る運営者ですか…
1 たとえば中原中也の詩を読んでみると、ヒラメキだけで書かれていないことは明らかですね。作りこんで推敲して完成させてますよね。あの枠組みで書いて言葉を整えるのはそれはたいへんな作業です そう、詩作も作業なんですよ。英詩の天才キーツも毎日20…
海辺のカフカの文体について考えるみずからの構築する世界を支え切れない文体。1973年のピンボールまではこの文体が共振して森の中にメタファーの音楽を奏でたが、いまでは響きのない単調な音が連なるだけ。 こうしてマーロウのシニカルさを追求したセリ…
地の文と随筆と作品Facebookの詩文でも小説でも読んでいると、作品意識の希薄さを感じます上手いとか下手とかではなくて自分はこれを作品として書いているという意識です作品意識があるものは 仮に下手であっても好感が持てますでも地の文と作品の文との境…
文体や作品には おにぎり型とお菓子型があります。(私が言ってるだけです(笑))繰り返し何度読んでも、毎日朝昼晩と読んでも飽きないのがおにぎり型作品。 一度読むには素晴らしく楽しいけど、毎日出されたら食傷するのがお菓子型作品。 お菓子型作品を…
小説とは本来こんなもんだろう何気にとって30分くらい読んでたら楽しいなんだったら2時間くらいでも読めてしますそして結構 印象深く考えさせられることもあるトルストイやバルザックの小説はこんな感じカミュはカフカはこうではないしドストエフスキー…
#ニーチェ と言えば #ツァラトゥストラはかく語りぬ ですがツァラトゥストラを語るには本格的な再読が必要。 なのでここでは #人間的なあまりに人間的な の中から ゲーテについて書かれた箇所を取り上げます 美術への才能を断念するゲーテの気持ちは #…
批評1西脇順三郎風のタッチなので読んでいて言葉のリズム感みたいなものはいいですね。そしてまた、一行ごと、一節ごとの表現もなかなかいいです。聞こえた通りに詩にするということは言葉がひとつづつ紡がれていくのだろう思いますし、イイ感じの言葉が並…
詩はどうやってできあがるのか?直感のまま 言葉が浮かんでくるままにまずは書くという行為が必ずありますこの場合、ところどころに素晴らしい1行か2行があって、自分で読んでもうまい表現だったと感じ、他者が読んでも素晴らしいときもあります4行か5行の…
「鹿のように」たまには徹底批評してみます星々と語らう前に山々とダンスを踊ろう⇒「ダンスを踊ろう」では「星々と語らう」という言葉を支えられないさめざめと泣く前にきしきしと丸石どもを踏もう丸石どもは雨の下で昨日の揺籠になりきる峠の茶屋はみんな…
最後の文学論|ヘミングウェイの手紙ヘミングウェイが第一次大戦に従軍中、友達のお母さんに友達の代わりに手紙を書いていたという逸話があります。友達本人が書くと、「ぼくは元気、危険な任務も今のところない、安心して。母さんも元気で」で、終わってい…
気持ちをありのままに書いても詩にならない絵画には遠近法がありますね。近くのものは大きく書いて、遠くへ行くほど小さく書く、それによって遠近感を平面の紙の上に出す技法です。技法とわざわざ言わないほど今では当たり前になりました。ほかにも横のライ…
詩の書き方講座5|詩人はファンタジーの世界に生きるランボーが夕日を見て永遠を感じるのは、ホントにそこに永遠を見るからです。普通の日本人は読みませんがシェリーの名詩「雲」では、雲が地球を眺める壮大なつぶやきが続きますが、シェリーはそのときみ…
政治を詩にするとき何を対象に書くのでしょうか?詩は作者の感情ではなくその原因となる事物や出来事を鋭く語るものです立原道造が秋風について鋭く歌うとき その先にある恋が浮き立ちますホイットマンが世界について歌うとき その先にある進歩と平和が浮き…
#1973年のピンボール と #大江健三郎の万延元年のフットボール は連動しているそうですそれではじめてピンボールという小説の奥行がわかったような気がします でも個人的には 1985年の自分の精神風景と、この1973年の風景がリンクしていました
三好達治の詩の紹介です 一緒に味わって行きましょう 37歳の時の「大阿蘇」 と同じ阿蘇を舞台にした39歳の時の「草千里浜」です 三好達治をもって日本語の詩は完成したんじゃないかと個人的には思います 動画で詳しく語っています 動画中の伊勢物語の和…
ゲーテ晩年の西東詩集 #ゲーテの西東詩集 は、 ひとつのコンセプトで貫かれた小説空間のようです ワイマル図書館で借りたアラビア関連の本を返却せずインスピレーションを受け続けたようです 東方空間というよりはみずからの言葉で作った精神的な時空こそが…
【 オンライン読書会 #23 】 ドゥルーズ 『 ニーチェ 』 力への意志 ニヒリズム 超人 永遠回帰 |月1ミーティング 2022年7月 【 文学YouTuber ムー 】なかなか面白い以前私のバルザックの動画にコメントをもらって以来年に一回くらいやりとりしています
バルザックの35歳ころの長編「絶対の探求」。翌年には谷間の百合、同じころゴリオ爺さん、と円熟期の作品であるまずはバルザックの中の位置づけについて語りますそれからこの小説の過剰な描写について思うところを話しますまあ、谷間のゆりも過剰描写のオ…
【史上最高の小説家はトルストイ】 YouTubeでだいぶ前になりますが トルストイの戦争と平和は 神業であるというような動画をアップしました 内容には少し誤認のところもあったり、お見苦しい個所もあるのですが、ぼくの動画では通算で1位か2位の視聴回数にな…
【朝日新聞掲載の川柳】7/15 帰らぬ命 幸せ無限大*****************で今 この川柳を巡ってパッシングが起こっていますねこれは安倍さんが死んで幸せ無限大と言ってるわけです驚くべきことにFacebookの【原始林】という文芸グループでは、…
ピアノを練習せずに弾いても「ピアノを弾いてる」となり、適当に絵を描いても「絵を描く」となりますね。改行して文章を書くと{詩もどき}にはなります。でも明らかにちゃんとピアノを弾いたりちゃんと絵を描いたりした作品はすばらしい。練習も考えもしな…
昔はこの白い詩集シリーズ(ほんとはカラフルなカバーがある)がどこの本屋にもあった。私が最初に詩を読んでいいなあと思ったのは、この中のランボー詩集だった。中学1年の時だ。特に「幸福」と「わが放浪」は好きだった。金子光晴訳。なので超天才ランボ…