【ブログ版】世界の名作文学を5分で語る|名作の紹介と批評と創作

YouTubeチャンネル『世界の名作文学を5分で語る』のブログ版です。世界と日本の名作紹介と様々な文学批評 そして自作の詩と小説の発表の場です

2021-01-01から1年間の記事一覧

シュテイィフターの晩夏についてのFB投稿から

晩夏について。1.ちなみにぼくのYouTubeチャンネルをきっかけに晩夏を読んだ方がいて、最近読了したとのメールをいただきました。イギリス在住でドイツ語で読んだとのことで!!!!って感じで驚きました僕は動画では、古びた温泉宿に長期逗留しているとき…

2021年今年の読書体験

今年は再読した、そして積読していたものを読了したカミュの 異邦人太宰治の 斜陽渡辺淳一の 流氷への旅JPホーガンの 巨人たちの星 ガニメデの優しい巨人モーパッサンの 主要な短編集バルザック 谷間のゆり森村誠一 の何か他にも再読したような気がするがぱ…

【小説作法 ひとつの方法|パラシュート型展開法】

【小説作法 ひとつの方法|パラシュート型展開法】*****************創作をしていると、当初描いたものと違うものに変わることがよくあります。はじめから終わりまでを時系列に書くことに意味はないのかもしれません。パラシュート創作法…

【詩の書き方講座1】詩は「生きる意味の衝撃」から心を守るためにある|意味を暗喩で奏でる近代詩

かつて叙情詩の時代は 韻を踏む 575などで音を整える という音楽的な響きが重視されていました 俳句や短歌でその日その時の心情は十分表現できます でもなぜ今ここにいるのか これからどこう向かうのか? 私の中の二つの感情が葛藤している などは俳句や…

カミユの異邦人

**40年ぶりくらいにカミユの「異邦人」を読みました**■■■デビュー作となっていますがこの前に習作「幸福な死」を書いていてそこで書こうとしたことが結晶化して異邦人になっている。幸福の死の主人公はソレイユ=太陽とメール=海の合体したメルソーさ…

ハイデッガーの「ヘルダーリンは存在の詩人」ってどんな意味ですか?

答え 認識とは果てしのない対象化、そしてそれを個々のイメージで描写するのが現代詩だから、他人の夢を見ているようなもので意味不明です(笑)そしてハイデッガーの存在は、ぼくはハイデッガーはよく知らなくてヤスパースを通して同じ実存哲学という観点で考…

とても影響を受けた文学の本50選|2021年10月版

順位付けは不可能なので今の気分で思いつくままに10冊づつ 影響を受けた本を列挙してみた! 1~10冊 COSMOS / 臨死体験 / 空海の風景 / 道元晩夏 / ランボー詩集 / カロッサ詩集魔の山 / ファウスト博士の成立 / 辻邦生パリの手記と日記 11冊~20冊…

【私の文学修行】kindle無料出版で自分の文章を本にする方法|文芸誌らんぷと詩誌パルナシウスの会

kindleで無料出版ができることをご存じですか? 皆さんはkindleをご存知ですか? Amazonがやってる電子書籍ですね。 昔はkindleという機械そのものを買ってそこから電子書籍を読んでましたが 今ではアプリのダウンロードで PC、ipad、スマホからでも利用する…

【 大村氏の 「胡麻ぽん」を読んで 】

【 大村氏の 「胡麻ぽん」を読んで 】************全体として、いつも言うことですが、安定した筆致で面白く読めます。実際物語は面白い。描写はうまくて、納得しながら読めます。なので技術的にはもうなんの問題もないレベルだから、構成や主…

文芸作品批評:大村洋氏の「社長が店にやってくる」

【序文:大村さんの「社長が店にやってくる」】*********************読了しました。この作品については多くのことを語り合いたいと思います。リアルにお酒を飲みながら合評会したら楽しいだろうと思える作品です。まず前提として申し…

ブログに作品を書く人 Facebookに書く人

【SNSに文学作品をアップすることについての雑感】最近Facebookの文学グループで詩の投稿をするサイトを見たがいくつか感じたことがある。小説のグループでも同じことがいえるかもしれないのだが。****************************…

彼の名は監督|広岡監督にそっくりな先輩の思い出

❝彼の名は監督❞ ① わたしの大学時代の先輩に「広岡監督」そっくりの人がいた。 広岡監督というのは巨人の名ショートで長嶋と三遊間を守り、のちにヤクルトを初優勝に導き、西武黄金時代の礎を築いた名監督である。 サークルに入りたての時に、全員ひとりひ…

燕の季節|街角の燕の巣に心がなごんだ

散歩の途中。どこからともなく鳥の鳴き声。 燕の巣があった。 安全な場所だ。これなら蛇も来れない。 小説家ランキング

【創作ノート:ある女の精神構造】2021/6/3

【創作ノート:ある女の精神構造】2021/6/3***********************業界共通試験といえば生保の世界では当たり前の存在だ。入社すると一般課程試験、専門課程、応用課程、変額試験、国債窓販、損保、生保大学6科目、と入社3年間はい…

バルザック短編の不思議な味わい「ざくろ屋敷」を中心に

バルザック作品は長い バルザックと言えば長編小説。ゴリオ爺さんに従妹ベッド、谷間のゆり。ウージェーニーグランデなどなど。しかもこれらの長編すべてでひとつの壮大なドラマ「人間喜劇」が形成されるのです。ということはその全貌を知るためには?あー!…

モリエールの「女学者」を読んだ

フランスの劇作家モリエール モリエールといえばフランス屈指の劇作家であり自らも劇団経営をしていた人物です本名はジャン・バチスト・ポクラン日本では江戸幕府が始まった時期に活躍していましたゲーテが愛読していたゲーテはモリエールを愛読していて毎年…

JPホーガンの「ライフメーカーの選択」「ライフメーカーの掟」

SFの古典 JPホーガン「星を継ぐもの」 もうずっと昔、「星を継ぐもの」という世紀の名作を読んだ。地球人の先祖の話でとても面白い話だった。人類は太陽系にもうひとつあった惑星から地球に逃げてきたという。動画でも話しています ライフメーカーの掟ホーガ…

辻邦生にのように日記を書く

辻邦生はいつも文章を書いていた辻邦生はピアニストがピアノを弾くようにいつも文章を書くというのを信条にしていた。だから膨大な日記や手記があるそしてそのほとんどは出版されているパリの手記のシリーズもそうだが夏の光満ちてとか永遠の書架に立ちてと…

突発性難聴は治りませんと病院で言われたあとの紅葉山神社参拝

今週は、突発性難聴ということで毎日病院で30分くらいの点滴を受けていました、ちょうどお昼のあと眠くなったころ行ってたので、昼寝として最適でした まあ、それほどひどくなく、左耳の高音部を聴くときだけ難があるというもの。 日常もメンタルもそれほど…

モーパッサン「脂肪の塊」

最近は通読してから感想を書くよりも読み始めたときに感想を書く方が多い。それはまずは面白いかどうかが 読み始めで決まるからだモーパッサンのデビュー作を45年ぶりに読むで中学2年のときに買ったモーパッサンのデビュー作「脂肪の塊」をついにあれから…

ブログ遍歴の雑文コメント

最近ワードプレスブログに、イメージと瞑想で書いていたブログを引っ越ししました。 帯のメニューバーに引っ越し先を書いてますがそこからはわざわざは来られません。 mentor-999.com それでこのはてなブログは仕事用ではなくなったのだけど、書きやすい詩、…

図書館の桜が咲いた|コロナの時でも福岡市立総合図書館によく行きました

図書館前の桜 朝は雨だったが天気予報通り昼からは止んだので 散歩がてら福岡市立総合図書館に行くと桜が見事でした 桜が咲いてました。 気持ちがすっきりしました。 図書館の内部はこんな感じです 最近はコロナで少ないけど福岡市立総合図書館は人気があり…

自画像の正体はノルウェーの作家エリック・フォスネス・ハンセンの執筆中の写真

良く自画像で使っている画像 ネット上のいろんなプロフィール写真に この写真を使っていたことがあります。 小説を書くし、メガネもしてるしで、知り合いもぼくに間違いなしと思ってくれます。 が ほんとうはこれは、ノルウェーの作家 エリック·フォスネス·…

詩を深く考える

詩を深く考える①詩を書く人は多い。前にも言いましたが、10文字くらい書いて改行して10行から20行くらい書けば詩に見えますから、一億総詩人だっていいんですけど、プロの俳句と素人の俳句、プロの短歌と素人の短歌がはっきり違うように、うまい詩とそ…

小説教本 小説の書き方の目次です

実はそれなりに小説を書くだけなら、誰でも書けるようになる。こんな感じで学習すればいい。1.小説の文体2.小説文体の原則 同じことを二回書かない、など10項目くらい3.小説の構成の原則 登場した人間や道具など、書いたままにせず必ず処理して決着…

なぜ毎日詩を書くことはできないのか?

なぜ俳句や短歌をつくるのか?それは基本的に自分の心情を、世の中の出来事や自然の美しさに託して表現するとき、57577という枠組みに沿って書けるから、楽であり半ばゲームの楽しさがあるからです。俳句も575の中で同じことをやります。この長さだ…

【5種類の文学】自国と外国 今と昔 他人と知人

5種類の文学 純文学ランキング

実家から持ち帰った大量の本

実家から本をたくさん持って帰った。ざっと50冊くらいか。それまでにもちょこちょこ持ち帰っていたので相当持ってきている。昔は本屋に行くと必ず本を買ったものだ。で、本が増えた。今ではよほどでないと買わない。なぜかというと、買った本の末路を知っ…

夏目漱石VSゲーテ

夏目漱石という文人の、私たちは半分しか知らない。それは例えて言うと、ゲーテの詩集を一切読まずに、知らずにゲーテとはファウストとウィルヘルムマイスターと親和力タッソーやエグモントを書いた作家ですと言うようなものですそれはそれで偉大な仕事です…

私の読書記録ノートは死を越えていく

今手元にないから大まかな数字だが、私は平成5年から読書の記録をノートに書いている。もう27年が過ぎた。記録の内容は、読了の日付と本の名前、作者の名前程度の走り書きで、たま~に内容や感想を書いている。一冊のノートの2/3くらいしかまだ使ってい…