【ブログ版】世界の名作文学を5分で語る|名作の紹介と批評と創作

YouTubeチャンネル『世界の名作文学を5分で語る』のブログ版です。世界と日本の名作紹介と様々な文学批評 そして自作の詩と小説の発表の場です

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

私はいつ芥川賞作家になるのをあきらめたか?

私はいつ芥川賞作家になるのをあきらめたか? 芥川賞を取るんだと心に固く誓ったのはいつだったか?たぶん高校1年のときに、村上龍が限りなく透明に近いブルーでデビューしたときだ。当時として、史上最年少での受賞であり、村上龍がテレビにでていろいろし…

土佐日記を楽しく読む方法

土佐日記は日本はつのひらがな文学です。なかなか退屈な読みものとおもっていたのですが、この本で読むと笑いながら読めます平安古典は世界文学の奇跡ですね9世紀にあんなレベルのものが、大量に生まれるなんでありえない。ヨーロッパにはラテン語の聖書が…

現実より創作が人生であるレベルの作家について 海部

現実より創作が人生であるレベルの作家について文学創作をするものは、この世の出来事が架空であり、文学創作の世界が現実である、そう小林秀雄が言いましたが、これは小林の意見というより、多くの作家や 詩人を研究した結果そうとしか思えないという感想…

成長した子供たちと遅い初詣に行ってきました

子供は二人とももう20代半ばを越えました。二人ともコロナのためにリモートワーク。 で、ちょっと外出しようかと福岡県の糸島半島に出かけました。 普段離れて暮らしているので二人と同時に会うのは2年ぶりくらいになり、楽しいひと時でした。 まずはドーヴ…

伊東静雄 「 曠野の歌」|死と生の根源的風景をうたい上げた世紀の名詩

曠野の歌 わが死せむ美しき日のために 連嶺の夢想よ! 汝なが白雪を 消さずあれ 息ぐるしい稀薄のこれの曠野に ひと知れぬ泉をすぎ 非時(ときじく)の木の実熟うるる 隠れたる場しよを過ぎ われの播種(まく)花のしるし 近づく日わが屍骸(なきがら)を曳…

渡辺淳一の「流氷への旅」読中感と読後感

渡辺淳一の小説を読んでいる。渡辺淳一といえば、失楽園か愛の流刑地が有名だが、あれらは性的描写が過激であるということ以外、それほど面白い話でもない。私が今読んでいるのは 流氷への旅 である。これは大学時代にキャンプをするサークルにいた私が毎年…

2021年 猫

猫。 神戸の猫カフェの賛助会員になって数年たちました。 毎月1000円の寄付金がカード決済で引き落としになります。 そのお礼にと、毎年猫カレンダーが送られてきます さて、もう昨年になりますが 住まいのある福岡市で地元の猫カフェに行きました。 そ…

天皇家の忍者

天皇家の忍者最近は小説をよく読む。普段は古典小説をときどき読むくらいだ。昔は乱読していて、小説も書いて、新人賞の予選を通過したこともあるので文学好きではある。で、そういうこともあってトルストイとかヘッセとかディケンズとか、古典はよく読むの…