【ブログ版】世界の名作文学を5分で語る|名作の紹介と批評と創作

YouTubeチャンネル『世界の名作文学を5分で語る』のブログ版です。世界と日本の名作紹介と様々な文学批評 そして自作の詩と小説の発表の場です

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

コーヒーブレイク~朝の脳は昼間と動きが違う

早起きは あらゆる文化で推奨されています。 成功するには早起きしないと無理 そんな意見もあるくらいです そこまで絶対的なものではないですが ただ 早起きを習慣としている人に悪い人はあんまりいないような気がします ビジネス交流会などは多忙なビジネス…

名詩の紹介:尾崎喜八「夕べの泉」

夕べの泉 (Hermann Hesse gewidmet) 尾崎喜八 君から飲む、 ほのぐらい山の泉よ、 こんこんと湧きこぼれて 滑らかな苔むす岩を洗うものよ。 存分な仕事の一日のあとで、 わたしは身をまげて荒い渇望の唇を君につける、 天心の深さを沈めた君の夕暮の水に、 …

文学日記:古典を読書しているときは瞑想状態に入っているという話 HF

最近の、現代の、小説はたいてい読めば面白い。一気に読んでしまうものもたくさんある。浅田次郎や東野圭吾村上春樹や宮本輝、乃生アサその他様々な歴史小説や時代小説やミステリーほんとにおもしろいでもそれほどのちのちまで印象が残るかといえばそんなこ…

名詩の紹介:『一点鐘』三好達治 昔高校の教科書に必ず載っていた昔を懐かしむ詩

『一点鐘』 靜かだつた靜かな夜だつた時折りにはかに風が吹いたその風は そのまま遠くへ吹きすぎた一二瞬の後 いつそう靜かになつたさうして夜が更けたそんな小さな旋じ風も その後谿間を走らない…… 一時が鳴つた二時が鳴つた一世紀の半ばを生きた 顏の黃ば…

中原中也「帰郷」|おまえはなにをしてきたのだと故郷の風が語りかけてくる時

名詩紹介 中原中也 帰郷 柱も庭も乾いている今日は好(よ)い天気だ 椽(えん)の下では蜘蛛(くも)の巣が 心細そうに揺れている山では枯木も息を吐(つ)くああ今日は好い天気だ 路傍(みちばた)の草影が あどけない愁(かなし)みをするこれが私の故里(…