【ブログ版】世界の名作文学を甲論乙駁|名作の紹介と批評と創作

YouTubeチャンネル『世界の名作文学を甲論乙駁』のブログ版です。世界と日本の名作紹介と様々な文学批評 そして自作の詩と小説の発表の場です

AIによるトーマス・マンとのバーチャル対話

AIによるトーマス・マンとのバーチャル対話 質問: アメリカに亡命したとき、すでに65歳くらいでしたが、どんなお気持ちでしたか? トーマス・マン(AI): 亡命は、私の人生で最も苦渋に満ちた決断の一つでした。ナチス政権の台頭を前に、私は祖国ドイツを捨…

【夏目漱石 彼岸過迄を熟読】作家的目線で味わうアクロバティックな鑑賞法|どこが名作なのか?後期3部作の1番目 近代的自我は女性にはとりつかない?

youtu.be 夏目漱石の #彼岸過迄 を50年ぶりに熟読しました なので持ってる本も50年前に購入したもの 漱石より年上になってはじめてわかったこの小説の隠された見どころをご紹介します 後期三部作と前期三部作 前期は三四郎 それから 門 後期は彼岸過迄 行人…

【動画付き】堀辰雄『風立ちぬ』を熟読&徹底解説|アンデスのサナトリウムで逝ったわが祖母に捧ぐ

youtu.be 今回は堀辰雄の名作風立ちぬ について お話していきます ジブリが同名の映画を出したこともあって相当有名なタイトルになりましたね 実は私は過去にも風立ちぬについて話しました 今回は久々に通読したのでそれを記念しての動画となります それでは…

【動画付き】文学YouTubeライブ配信|本当の読書はどれか?黙読と熟読と音読と書写

www.youtube.com 読書のやり方ありこれ 今回は本の読み方についてあれこれ雑談です小説などは普通 黙読で読みます というか今ではほぼ一人で読むときは黙読です誰かが朗読するのを聴くことはあっても自分で音読しながら本を読む人は少ないさらに言えば 書き…

【動画解説付き】フランツ・カフカ『変身』|どんな小説?カフカの中でどんな位置づけ?面白いですか?

youtu.be カフカの作品で一番まとまったものではないだろうか? 変身 カフカ 原題 Die Verwandlung 変身 虫について:虫ならInsekt(ゴルゴ13) ドイツ語の原文はUngezieferとなっており、これは鳥や小動物なども含む有害生物全般を意味する単語 YouTubeでた…

モリエールの「女学者」「人間嫌い」「気で病む男」を読んだ

www.youtube.com モリエールを知っていますか? モリエールといえばフランス屈指の劇作家(戯曲作者)であり 古典三大作家とも言われます 自らも劇団経営をしていた人物です 本名はジャン・バチスト・ポクラン 映画天井桟敷の人々の主人公のひとり パントマ…

リルケの新詩集より『レース細工』朗読と解説の動画のご紹介

www.youtube.com リルケは 形象詩集 新詩集 ドゥイノの悲歌 オルフォイスのソネットなど 膨大な詩の宇宙を刻み上げていきました 今回はそんなリルケの詩から レース細工という詩を取り上げつつ リルケの思い出話などを織り交ぜてお話します リルケの詩を検索…

動画の紹介【素人の文学的哲学談義】老子の道とスピノザの神は同じ存在|『タオ』VS『エティカ』

www.youtube.com 昔からスピノザが好きです 理由はヤスパースが高校時代(ギムナジウム時代)スピノザを読んではじめて哲学する喜びを知ったと書いていたこと そしてゲーテがスピノザを敬愛していたこと さらにロマンロランが若き日の3つの精神的閃光のひと…

自作の小説「軍医の幻影」 カロッサをモデルにした戦争と文学をテーマにした小品

かつて参加していた文芸誌らんぷに掲載した小説です ドイツの詩人作家であるハンス・カロッサをモデルにしています カロッサは第一次大戦に軍医として従軍してルーマニア日記も書きましたが そのカロッサが終戦直後にフランスの戦線からドイツに還る様子を小…

境界の村で

境界の村で 古荘英雄 灰色の海面が大きくゆっくりとうねっている。うねりとうねりがぶつかる所では白い波頭が生まれ、沖合いのあちこちに数多く踊っている。うねりはそのリズムの中で、定期的に岸の方にも来る。それはそのまま岩場にせき止められ、あるいは…

世界文学の名作マイベスト30|詩から小説まで150作品から選ぶ最終8作品とは?

私の中の世界文学の名作品に敢えて順位をつけてみました。 前半は気分で。後半はエクセルを使って約150作品から厳密に消去法をしました youtu.be 動画中で使用したエクセルデータを掲載しています よろしかったらご覧ください

村上春樹「ノルウェイの森」の世界を徹底解釈するとネガティブになった話

www.youtube.com ⓪大衆には色とりどりの花を|その中に識者にだけわかる芸術をいれるのだ トーマス・マン ゲーテとの対話より 花で読まれているのではないか? 村上春樹の世界は短編小説なんだよ 長編にすると齟齬が生まれるのだ ①キズキと直子とぼくは集合…

【文学的故郷とは何か?】ヘッセ『世界文学をどう読むか』から|ドイツ文学の純朴な精神と朗らかな生の歩みを味わう

あなたは 文学的故郷を持っていますか? ヘルマン・ヘッセ著「世界文学をどう読むか」 ヘルマン・ヘッセ著「世界文学をどう読むか」という100ページにも満たない小冊子がある。冒頭からいきなり素晴らしい一文で始まるのだが作家を目指す人にはぜひおすす…

語源で考える「古典」と「clssic」の本当の意味|ホメロスとダンテと荀子

音楽でも文学でも classicの翻訳が古典である クラシック音楽はクラシックミュージック クラシック文学は古典文学となる なので19世紀のフローベルやバルザックやトルストイを古典文学というと 近代文学だ、古典と言えるのはシェイクスピアとか源氏物語と…

ヘミングウェイの キリマンジャロの雪

www.youtube.com 今回ご紹介するのは ヘミングウェイの キリマンジャロの雪 です ヘミングウェイの短編キリマンジャロの雪は 武器よさらば や 日はまた昇る によく似たシーンも登場します 映画にもなったこの名作短編は想像を喚起し人生について考えさせてく…

リルケの「ドゥイノの悲歌」の全体像が頭に入らないという話

ドゥイノの悲歌はリルケの代表的な詩集?です 第一の悲歌から第10の悲歌まで10の長詩で構成されています さてこれほど長い詩であるにもかかわらず あちこちでリルケ的な ハっとするような表現が(翻訳されていてもリルケ的とわかる)散りばめられていま…

【文学雑感】リルケとカフカの作品には凋落する「黄昏の帝国」の歌が流れる|19世紀末のハプスブルク帝国に住んでると人は絶望する

リルケを読んでいると その作品世界の向こうにいつもこんなことを感じます マルテもドゥイノも黄昏のオーストリアハンガリー帝国の 雰囲気の影響を受けているように思えるということです 実はカフカの城や審判にも同様の印象があり もしもカフカの小説舞台が…

最近の私の読書後の気分

最近の文学読書はことごとく動画に挙げています 直近はリルケの 若き詩人への手紙 その前が パーカーの 晩秋 でした 晩秋の前は 1か月ほど源氏物語についてあれこれ目を通していました そんなに多読でもないのですが 読んで気に入ったものは 再読精読します…

リルケ『若き詩人への手紙』を精読・深読み・徹底解説しました

www.youtube.com リルケがカプスという若者に宛てて書いた10通の手紙には リルケの世界観 孤独感 人間観が凝縮しています しかし リルケ的表現のオンパレードで異様に難しいものとなってもいます 今回はそんな手紙の 勝手な深読み解説です 純文学ランキング

ブログ版|坂口安吾『堕落論』の普遍性

坂口安吾『堕落論』の普遍性|時間的にも空間的にも俯瞰するとき現れる日本版 『ツァラトゥストラの再来』 www.youtube.com 坂口安吾の堕落論を読んでいたらヘッセのツァラトゥストラの再来とデミアンを思い出しました そしてルソーのエミールも思い出しまし…

ロバート・パーカーのスペンサーシリーズから|『初秋』と『晩秋』

今回は純文学には入りませんが アメリカのミステリー作家 ロバートパーカーの スペンサーシリーズからご紹介です レイモンド・チャンドラーのフィリップマーロウの後継者的に一時期とても流行りました マーロウと違っておしゃべりで楽しく 哲学的です しかし…

井上靖『孔子』を30年ぶりに再読した

www.youtube.com 井上靖の孔子を読んだのはもう30年近く前です これは孔子と弟子の物語だから いわゆる男女の恋愛やロマンはありません つまり男性だけの限られた少数の人間集団の 思想的生活のドラマです 面白くなさそうですね(笑) でも結構面白いです …

文学朗読とは演奏である|日本語の朗読と翻訳の朗読

www.youtube.com 小説の中を抜粋して朗読します 1~3分ほど 三島由紀夫 志賀直哉 森鴎外 夏目漱石 堀辰雄 を読み比べ いや 文体の味わい比べをやってみます www.youtube.com 引用朗読は以下の時間配分になっています トルストイ 戦争と平和 3分~9:02 ヘ…

ガルシア・マルケス『百年の孤独』|ある一族と町の100年間の絵巻物

ある町のある一族の百年の歳月を卓越したエピソードを積みかさねて 刻み上げる世紀の名作でした 【熟読した!】ガルシア・マルケスの『百年の孤独』|ある一族と町の百年にわたる一大絵巻物 youtu.be 大学時代に新聞見出しで新刊として紹介されていたのが ガ…

【私の源氏物語事始め】原文と翻訳とガイドブックの三本柱で読み進める|源氏物語あれこれ

www.youtube.com 源氏物語は巨大な山 いえ山脈ですね 西欧の近代長編小説と比較されることもよくありますが 戦争と平和やカラマーゾフの兄弟やジャンクリストフよりもはるかに長い マルセルプルーストの『失われた時を求めて』が匹敵するくらいでしょうか こ…

ヘッセが愛したヘルダーリンの詩とメーリケの小説『画家ノルテン』とモーツァルトのフィガロの結婚

ヘッセが若き日の読書と若き日の音楽鑑賞へ捧げた3編の詩をご紹介します ①ヘルダーリンへの頌歌 ②画家ノルテンを読んで ③魔笛の入場券を持って www.youtube.com ヘッセの3つの詩 動画では、年を経て ヘッセが若き日に愛読した本や愛して好んだ音楽を 詩に…

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ルソー『エミール』のエッセンス|「自然人」の概念がもつ深すぎる意味と人間を紐解くその思想的転回

youtu.be カントが没頭し トルストイが惑溺した ジャンジャックルソー。 ゲーテにさえ影響を与えた彼の 告白と教育の文学的哲学的思索は人類普遍の至宝です ルソーの言葉で有名なのは 「自然に帰れ」 ですね なんとなく大自然の中で暮らそう 都会から離れて …

ホメロスのイリアス|神々のざわめきが聞こえて来る叙事詩

久々の通読を記念して動画をアップ youtu.be 2023年12月22日金曜日 文芸YouTuberムーさんのオンライン読書会『ホメロス物語』 に向けてのメモとしてアップしました ヨーロッパ文学のDNAとしてある意味キリスト教精神よりも入り込んでいるギリシャ人…

2人のヘッセがいた!|ヘルマン・ヘッセの作家としての変容について

ヘルマンヘッセは有名な作家である しかし富士山が、甲府からみる景色と静岡で見る景色、東京から見る景色などみな違うように、ヘッセという風景は様々だ。 こういうことである。 ①車輪の下 と 郷愁 と 春の嵐 と 、初期の叙情詩 を読んだ人がいるとする。 a…