SFの古典 JPホーガン「星を継ぐもの」
もうずっと昔、「星を継ぐもの」という世紀の名作を読んだ。
地球人の先祖の話でとても面白い話だった。人類は
太陽系にもうひとつあった惑星から地球に逃げてきたという。
動画でも話しています
ライフメーカーの掟
ホーガンのものはその後もほぼ全部読んだのだが
ライフメーカーの掟
という小説も面白かった
土星の衛星タイタンに いずこかの高度文明が
自動工場製昨ロケットを着陸させるも
宇宙線を浴びたか何かで誤作動をはじめ
結果整然としたシステム構築ではなくて
雑漠たる半端な機械を作り上げることになった
機械同士は 2タイプに分かれて
すべての機械のプログラムはタイプごとに半分の情報をもち
2タイプそろってはじめて新たな機械を作るプログラムとなる
なので意思をもったロボットは
自分と別のタイプのロボットにひかれあい
それぞれプログラムを持ち寄り工場に出向き
共同プログラムを入力して自分たちのプログラムをもつ
新たな機械の誕生を喜び
その機械が自立できるだけのデータ入力をする間
一緒に暮らすのである
つまり人間をモデルにしているのである
ライフメーカーの選択
で
今 その続編である「ライフメーカーの選択」を読み始めた
面白い
ライフメーカーの掟では、タイタンに一大機械工場を作った高度な文明は
謎のままだったが
この「選択」ではその謎の全容が解明、説明されている、
というかその解明の部分が物語なのである
なぜ土星の衛星タイタンに工場ができたのか
なぜ衛星全土にわたる機械システムができたのか
そしてそれをもともと作った異星人の目的はなんだったのか
そして今
その結果タイタンはどうなるのか?
ちょっと途中一足飛びの論理の飛躍を感じる部分があったものの
ホーガンは面白い
20世紀に読んでたんだけど
ちゃんと21世紀になっても面白いのである(笑)
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