【ブログ版】世界の名作文学を5分で語る|名作の紹介と批評と創作

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JPホーガンの「ライフメーカーの選択」「ライフメーカーの掟」

SFの古典 JPホーガン「星を継ぐもの」 

もうずっと昔、「星を継ぐもの」という世紀の名作を読んだ。

地球人の先祖の話でとても面白い話だった。人類は

太陽系にもうひとつあった惑星から地球に逃げてきたという。


動画でも話しています










ライフメーカーの掟

ホーガンのものはその後もほぼ全部読んだのだが

ライフメーカーの掟

という小説も面白かった

土星の衛星タイタンに いずこかの高度文明が

自動工場製昨ロケットを着陸させるも

宇宙線を浴びたか何かで誤作動をはじめ

結果整然としたシステム構築ではなくて

雑漠たる半端な機械を作り上げることになった

機械同士は 2タイプに分かれて

すべての機械のプログラムはタイプごとに半分の情報をもち

2タイプそろってはじめて新たな機械を作るプログラムとなる

なので意思をもったロボットは

自分と別のタイプのロボットにひかれあい

それぞれプログラムを持ち寄り工場に出向き

共同プログラムを入力して自分たちのプログラムをもつ

新たな機械の誕生を喜び

その機械が自立できるだけのデータ入力をする間

一緒に暮らすのである

つまり人間をモデルにしているのである



ライフメーカーの選択

今 その続編である「ライフメーカーの選択」を読み始めた

面白い

ライフメーカーの掟では、タイタンに一大機械工場を作った高度な文明は

謎のままだったが

この「選択」ではその謎の全容が解明、説明されている、

というかその解明の部分が物語なのである


なぜ土星の衛星タイタンに工場ができたのか

なぜ衛星全土にわたる機械システムができたのか

そしてそれをもともと作った異星人の目的はなんだったのか

そして今

その結果タイタンはどうなるのか?


ちょっと途中一足飛びの論理の飛躍を感じる部分があったものの

ホーガンは面白い

20世紀に読んでたんだけど

ちゃんと21世紀になっても面白いのである(笑)


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