【ブログ版】世界の名作文学を5分で語る|名作の紹介と批評と創作

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カミユの異邦人

 **40年ぶりくらいにカミユの「異邦人」を読みました**




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デビュー作となっていますがこの前に習作「幸福な死」を書いていてそこで書こうとしたことが結晶化して異邦人になっている。幸福の死の主人公はソレイユ=太陽とメール=海の合体したメルソーさん。これが異邦人のムルソーになっている。

教科書通りの描写でありキャラ設定。
この小説におけるカミユの天才性はムルソーのキャラ設定だけど、まるで村上春樹の「ぼく」がそこにいるような気がしました
「ぼく」なら「やれやれ」と言いながら射殺寸前に引き返したでしょう。引き返さなかったムルソーのキャラはなかなか難しい
でもこの小説をとても分かりやすくする方法を思いついた
同じくカミユのペストに、ムルソーを登場させるのだ
そしたら実にピッタリはまるではないか。ペストで隔離されたオランでならムルソーの生きる場所がある!
みたいなことを思ったのですが、YouTubeの動画用のメモ代わりにここに書きました。