【ブログ版】世界の名作文学を5分で語る|名作の紹介と批評と創作

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史上最高の小説家はトルストイ|ドストエフスキーの黙示録より叙事詩が人を癒し回復させる

 【史上最高の小説家はトルストイ

YouTubeでだいぶ前になりますが トルストイ戦争と平和は 神業であるというような動画をアップしました

内容には少し誤認のところもあったり、お見苦しい個所もあるのですが、ぼくの動画では通算で1位か2位の視聴回数になっています

 
トルストイについては再生リストもあり、戦争と平和だけで5本くらいの動画があります。
ただアンナカレーニナは今のところ一本だけですのでこれから増やして行きたいと思っています
トルストイドストエフスキーの再生リストです

もっとも優れた描写をする作家はトルストイだと思う

今さらながら古めかしいと思うかもしれないが、トルストイの小説創作能力、描写力は
ドストエフスキーがその日記の中で
自分もトルストイのように書けたらどんなにかいいだろう
と述懐するほどなのである
 
さてヘミングウェイ日はまた昇るでは、わずか7行程度で朝のパリの雰囲気がすべて書かれていてヘミングウェイも天才的にうまいのだがトルストイはちょっとレベルが違う
ドストエフスキーが指摘したように たぶん誰もあんなふうに書けない
何が違うのか 何が優れているのか
 

これは私見です トルストイの描写が陶酔を産む理由

五感すべてで味わう描写になっているのである。
寒さを感じ、
焦りを感じ、
おいしさを感じ、
雨に濡れた気持ち悪さを感じ、
素晴らしい青空を眺望し、
鳥の鳴き声を聴く
それがトルストイの描写なのだ。
 
そしてトルストイのこの天才性は、極度なイメージ想起能力と、そのどれを選んで表現すれば最適に読者に伝わるかの選択能力にあると思う
これほどの文学創造力はたぶん誰も超えることができない
トーマス・マンプルーストも遠く及ばずだと思う。