詩はどうやってできあがるのか?
直感のまま 言葉が浮かんでくるままにまずは書く
という行為が必ずあります
この場合、ところどころに素晴らしい1行か2行があって、自分で読んでもうまい表現だったと感じ、他者が読んでも素晴らしいときもあります
4行か5行の詩ならこうやって書いてそのまま名詩になったりします
要はワンフレーズだから霊感だけで作れるのです。俳句や短歌を推敲しながら3日かけて作るというのはあまりないですね。書いたけどうまくまとまらず3か月後にやったらうまくいったというのはありますが。
さて、直感のまま20行書いたらどうなるのでしょうか。
本人の頭の中では、イメージとしてつながりがあるので作者が読めばよく意味がわかって素晴らしいかもしれません。
しかし、心の中のイメージをひとたび言葉にした瞬間、それは言葉によって実体化するのです。音楽や絵画を構想してるときは素晴らしいのにいざ書いてみると思ったような感じになってないというのは誰でも意味が分かると思いますが、詩も、いざ言葉にしてみると自分のイメージとは違うということが起こります
ただ、前述のようにワンフレーズならうまくいきます。
でも20行も書いてると直感だけでできた4行が5つならんでいる。するといいメロディが5つあるわけですが、20行の秩序をもたせるには、音楽ならリズムや追走低音、絵画なら背景、などで統一感を創らねばなりません
詩も同様に統一感を持たせないと、作者の頭の中の元型としてイメージなど誰も知らないわけです。
生み出した言葉を読んで、他者の作品のように批評できないとこういうところが抜け落ちます。才能とは自作への批評眼の向上でもあるのです