【ブログ版】世界の名作文学を5分で語る|名作の紹介と批評と創作

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【本格的に村上春樹を語る】海辺のカフカをまるっと文芸評論してみた



海辺のカフカの文体について考える

みずからの構築する世界を支え切れない文体。1973年のピンボールまではこの文体が共振して森の中にメタファーの音楽を奏でたが、いまでは響きのない単調な音が連なるだけ。

こうしてマーロウのシニカルさを追求したセリフは宙に浮き効果をなくし、用意した壮大な物語は特別な展開を見せず秘密は秘密のままで終わってしまう。

もう少しでフランツカフカのような世界が出来上がるのに、あえてそこまで行こうとしない。1973年という曖昧な年代にピンボールという曖昧なボールで遊ぶ村上春樹の限界かもしれない

  

海辺のカフカは壮大な絵巻物|読めば必ず面白い

村上春樹海辺のカフカ を再読で通読しました

騎士団長殺し と双子のような作品だったんだと思いました

壮大な絵巻物であり 力作ですね

ではどれくらい感動したかというと・・・





でも未処理のところはどうなんだ?