自作の詩
文学創作 小説 詩 ポエム エセーのためのカフェ 仕事の合間に長田宏の詩集を立ち読みして それは「人生の特別な一瞬」 というタイトルで 風景と日常を細やかに描く 小説における描写とは違う何かを感じる おそらくは自己完結する世界を描くからだ 小説のなか…
文学創作 小説 詩 ポエム エセーのためのカフェ エアーウルフ マッハ1プラス by辻斗真 「超音速攻撃ヘリエアーウルフ」というアメリカのテレビ番組がかつて人気を呼んだ。アフリカの砂漠で恋人を殺した男にミサイルを撃ち込み、最初の攻撃で男はあとかたも…
文学創作 小説 詩 ポエム エセーのためのカフェ 分かち合う時の雫 by 辻斗真 同じ時代に生きていながら 違う時のリズムを刻む そこという場に閉じ込められた特定人数の人たち。二十人程度であれば自分たちだけが他の人々と切り離されてここに自分の意志にか…
随筆エッセー 文学創作 小説 詩 ポエム エセーのためのカフェ 旅の終わりの『書物』たち 古荘英雄 人生の最後をホスピスの個室で過ごした父の周りには愛読書というものはなかった。 意識が朦朧とする時期は別にして、体調が良好だった二週間にも本を読むこと…
詩 文学創作 小説 詩 ポエム エセーのためのカフェ 山上の青空 by 辻斗真 最後の山歩きで 探していた青空を見つける そして過ぎ去った年月に この青空を知っていたならと 悔いを残しながらも そこから思い出すすべての青空に この発見を教えてやれば 時間…
ハンス・カロッサという在り方 1. 中学、高校の頃、行きつけの本屋には当時にしてすでに随分と昔の出版物である『世界の詩集』がそろっていた。そこで買った何冊かがぼくの詩の原体験である。ランボー、ボードレール、八木重吉、清岡卓行、ヘッセ、ネルーダ…
詩 文学創作 小説 詩 ポエム エセーのためのカフェ 同じ一つの物語 by 辻斗真 同じ時刻に同じ方向に ひときわ照り輝く星がある 長い年月が経ち 再び猫の親子と巡り会う 母猫は前足と後ろ足で 目の開く前の我が子数匹を囲んで 乳を飲ませる 母猫はそれを覗く…
詩「ヘッセ幻想」 古い校舎を再び訪ね 今は廃墟になっていようと かつて学んだことと かつてそこにあった心のすべてを 「場」というものから瞬時に思い出す 「デーミアン」「荒野の狼」 「ナルティスとゴルトムント」「ガラス玉演戯」 これらの作品には成長…
詩 文学創作 小説 詩 ポエム エセーのためのカフェ 東洋の彼女 by 辻斗真 彼女は異国の女でありながら 白人でも黒人でもない 近代化ののち 黄色人種が外国人であるという概念が 私たちの頭の中から消された 彼女は東洋の美 ある種の思い出そのものとつながる…
文学創作 小説 詩 ポエム エセーのためのカフェ にらめっこ 二つの針の微妙な配置が時計盤に表情を作り出し申し分のない話相手が出現するそれは晴れ舞台や何かの幕引にいつも一緒だったもちろんただの日常の波間にもその存在が意識を離れたことはない ぼくが…
詩 BY 古荘英雄 イタリアへ旅発つジョン・キーツを思い描いて 無垢な少女の口元から血があふれ、有機体とは思えぬほどに透き通る真っ白な口元に、一筋の真紅の流れが生まれる。それは命そのものでありながら人の目に触れたとたん死神そのものに変わる。 こぼ…
詩 文学創作 小説 詩 ポエム エセーのためのカフェ by辻冬馬 世界のあらゆる場所にささやかに表れる安らぎは 常に破壊されよみがえり 結果としていつもどこかにそれはある 白い花の影 白い花の 影が 揺れる その影の中で 名も知らぬ命が やすらっている 名も…
詩 by古荘英雄 文学創作 小説 詩 ポエム エセーのためのカフェ 創作ノートの文章を散文詩という名目でアップしましたが、開き直って散文詩なんだということにして。 すると散文詩集「創作ノート」が自動的にできるかなあと思いました。カミユの手帖。太陽の…
詩 by 古荘英雄 文学創作 小説 詩 ポエム エセーのためのカフェ 小説用の創作ノートの文章で、単独で読めるものを散文詩のつもりでアップしてみました。カミユの太陽の賛歌や反抗の論理の中の文章は素敵だが。これは詩だろうか? この文章をもとに5つの短編…