2017-09-11 自作の詩 花 影 やすらぎ 自作の詩 詩 文学創作 小説 詩 ポエム エセーのためのカフェ by辻冬馬 世界のあらゆる場所にささやかに表れる安らぎは 常に破壊されよみがえり 結果としていつもどこかにそれはある 白い花の影 白い花の 影が 揺れる その影の中で 名も知らぬ命が やすらっている 名もない場所で 場所とも言えぬ場所で 太陽と地球がある瞬間だけ 作り上げる命の揺らぎがある 百億の昼と千億の夜を越えて 白い花の影がゆらゆらと夢を描き 揺れ続けている その揺れる影の数は 無限にありながら しかし次々に影は死に 生命の安らぎも消えるが またあとからあとから あふれるように新たな 白い花の影が 世界を揺らし 命のゆらぎを かばう様に撫で続けている