【ブログ版】世界の名作文学を5分で語る|名作の紹介と批評と創作

YouTubeチャンネル『世界の名作文学を5分で語る』のブログ版です。世界と日本の名作紹介と様々な文学批評 そして自作の詩と小説の発表の場です

名作の紹介|小説 戯曲

バルザック短編の不思議な味わい「ざくろ屋敷」を中心に

バルザック作品は長い バルザックと言えば長編小説。ゴリオ爺さんに従妹ベッド、谷間のゆり。ウージェーニーグランデなどなど。しかもこれらの長編すべてでひとつの壮大なドラマ「人間喜劇」が形成されるのです。ということはその全貌を知るためには?あー!…

モリエールの「女学者」を読んだ

フランスの劇作家モリエール モリエールといえばフランス屈指の劇作家であり自らも劇団経営をしていた人物です本名はジャン・バチスト・ポクラン日本では江戸幕府が始まった時期に活躍していましたゲーテが愛読していたゲーテはモリエールを愛読していて毎年…

JPホーガンの「ライフメーカーの選択」「ライフメーカーの掟」

SFの古典 JPホーガン「星を継ぐもの」 もうずっと昔、「星を継ぐもの」という世紀の名作を読んだ。地球人の先祖の話でとても面白い話だった。人類は太陽系にもうひとつあった惑星から地球に逃げてきたという。動画でも話しています ライフメーカーの掟ホーガ…

モーパッサン「脂肪の塊」

最近は通読してから感想を書くよりも読み始めたときに感想を書く方が多い。それはまずは面白いかどうかが 読み始めで決まるからだモーパッサンのデビュー作を45年ぶりに読むで中学2年のときに買ったモーパッサンのデビュー作「脂肪の塊」をついにあれから…

夏目漱石VSゲーテ

夏目漱石という文人の、私たちは半分しか知らない。それは例えて言うと、ゲーテの詩集を一切読まずに、知らずにゲーテとはファウストとウィルヘルムマイスターと親和力タッソーやエグモントを書いた作家ですと言うようなものですそれはそれで偉大な仕事です…

土佐日記を楽しく読む方法

土佐日記は日本はつのひらがな文学です。なかなか退屈な読みものとおもっていたのですが、この本で読むと笑いながら読めます平安古典は世界文学の奇跡ですね9世紀にあんなレベルのものが、大量に生まれるなんでありえない。ヨーロッパにはラテン語の聖書が…

渡辺淳一の「流氷への旅」読中感と読後感

渡辺淳一の小説を読んでいる。渡辺淳一といえば、失楽園か愛の流刑地が有名だが、あれらは性的描写が過激であるということ以外、それほど面白い話でもない。私が今読んでいるのは 流氷への旅 である。これは大学時代にキャンプをするサークルにいた私が毎年…

天皇家の忍者

天皇家の忍者最近は小説をよく読む。普段は古典小説をときどき読むくらいだ。昔は乱読していて、小説も書いて、新人賞の予選を通過したこともあるので文学好きではある。で、そういうこともあってトルストイとかヘッセとかディケンズとか、古典はよく読むの…

猟人日記のツルゲーネフ

猟人日記は、国木田独歩の武蔵野に引用されています。短編集なので引用は「あいびき」からです。短編集とはいいますが、これはもう散文詩集ですね。自然描写は素晴らしい、でもまあ物語は、どうか?あまりにも悲惨すぎてついていけない面もあるのですが、そ…

スイスの作家ケラーと「緑のハインリヒ」

緑のハインリヒ読んだら面白くてやめられなくなります

ドストエフスキー雑感 HF

簡単に楽しむには、貧しき人々。長いけど面白い虐げられた人々。感動を求めるなら罪と罰。作品の前に、アンリトロワイヤのドストエフスキー伝を読むと圧倒的に理解が深まります。カラマーゾフは読めば必ず面白いけど、ドストエフスキー慣れして読むほうが震…

ロマンロランのジャンクリストフはとても長いから短いものから読み始めよう

ロマンロランジャンクリストフ魅せられたる魂ペギーベートーヴェンの生涯トルストイの生涯素晴らしいフランスの人文主義作家

アンドレ・ジードを読むなら「狭き門」ではなくて「地の糧」です

アンドレジードはでも時代とともに読まれなくなると思う

ロシア文学のすべてはプーシキンから始まった

ロシア文学のビッグバン 天才プーシキン素晴らしい叙情詩。そして大尉の娘 スペードの女王 ベールキンの物語。詩人としても作家としても天才でした

人類最大の詩人ゲーテについて

ゲーテほど詩も小説も天才的にかきまくりじっくり完成させた人はいません作家としても詩人としても天才の中の天才です

フランスのプロヴァンスの作家 ドーデの小品は珠玉の物語です

風車小屋で書いた小品群は素晴らしい物語のオンパレードです

文学界の化け物バルザックは一大絵巻物人間喜劇を書いた

バルザックは人間喜劇という枠組みですべての自作を統一しました従妹ベッドゴリオ爺さん赤い宿屋ことづてザクロ屋敷好きな作品です

音楽を言葉で奏でた叙事詩人トーマス・マン

トーマス・マンはヘッセの親友でもありました。当時のドイツのヘッセやカロッサは小説も書きましたが詩をたくさん書きました。そんな中トーマス・マンはいわゆる詩を書きませんでしたが、実は彼の書いた小説は叙事詩だったのです。韻を踏んだホメロスのよう…

カフカを中学生と高校生が読んでもほぼ何もわからなかったという話です

カフカは20世紀三大作家のひとり

三島由紀夫の「豊饒の海 春の雪」の映画に竹内結子は出たものだ Hf

春の雪に綾倉聡子役で、竹内結子は出演した作中の聡子のイメージとは違うと思ったが、美貌という点では文句なしだったで今日訃報が列島を駆け巡った相当に驚いた最初は離婚の報道かと思ったし亡くなったと分かっても癌とかだったのかと病名が気になったとこ…

ディケンズはイギリス最大の小説家です

フランスの小説と言えばモーパッサンの「べラミ」が一番面白い

ヘッセはロマン的な詩人から文明批評家になった

ドストエフスキーは深淵な哲学的神学的作品を書く前は売れっ子の流行作家だったことを知るとよくわかる

トルストイの戦争と平和は 短編集として読むと珠玉の作品集となる

戦争と平和を通読しようと多むとあちこちでつまずきます。 そこで短編集と思って読んでみましょう。 すると珠玉の短編が無数に連なっているのがわかります。 戦争と平和から 「ペーチャの死」https://www.youtube.com/watch?v=0QgC5cL4eUk #アンドレイ侯爵 …

スタンダールの赤と黒を楽しむ

赤と黒の全体像をつかむのはとても難しい。

トルストイの「人生論」という本があるが19世紀の知性の昇華だ  

人生論。 無数の人が語り書いてきた主題だ。なぜならすべての人に共通するテーマだからだ。 トルストイは戦争と平和やアンナカレーニナを書いた後、晩年はもっぱら社会正義と神の国のためにものを書いた。 その一つが人生論である。 で、この人生論はなかな…

オーストリアの作家アーダルベルト・シュティフター作「晩夏」

私が一番影響を受けた本は、普通誰もよまない長編小説ですオーストリアの作家アーダルベルト・シュティフター作「晩夏」です。短編集には比較的?有名な「石さまざま」がありますが、どれも珠玉の名品と言えるえしょう、ただしこちらもほとんど日本では読ま…

作家の目で読むドン・キホーテ NA

作家の目でドン・キホーテを読んでみる 物を書いてる作家としてドン・キホーテを読むと多くのことを発見する。 あれは読み始めると1ページごとに爆笑するほど面白いのだが 一番重要なことはそこにあるのではない。 作家として読むのであれば なぜドン・キホ…

武者小路実篤の若き日の思い出が文学の世界の入り口だった HF

キックオフ中学一年生の冬のことだった。突然姉が文学本を読み始めた。そしてその流れ弾が私にあたった。武者小路実篤の「若き日の思い出」があの日目についたのである。炬燵に座ってぱらぱらと読んでみる。文学本は芥龍之介の羅生門をもっていたがなんでこ…