2020-05-21 文学日記 日本の随筆はなぜか短い 日記と随筆 日本の随筆はなぜ短いのか? 不思議に思うことがある。 モンテーニュのエセーというのは、何冊分もの文章だけど、日本の随筆を代表する 方丈記も徒然草も枕草子も、とても短い。現代語訳なら一晩で読んでしまうだろう。 短いのが不思議ということではない。 あれだけ鋭い洞察をするあの人たちが、たったあれだけしか書かないで満足したのだろうか。 紙が手に入らなかっただけなのだろうか。 源氏物語を書いた紫式部は手に入って 清少納言には入手困難というのはありそうにない。 吉田兼好も鴨長明も、今でいえばフェイスブックの記事程度の長さをわずかしか書いていない。 もし彼らが、モンテーニュくらいの量を書いたら、わたしたちはとてもとても楽しめただろうと思う。 小説家ランキング