【ブログ版】世界の名作文学を5分で語る|名作の紹介と批評と創作

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フォークナーの『八月の光』という小説。はタオを翻訳した加島祥三さんが英文学者時代に翻訳したものだった 古荘英雄

フォークナーの『八月の光』という小説。
30年前の婚約期間中に最初の20ページを読んでやめてしまってました。
結構ぼくは買ってはつまみ読みしてやめてしまうことが多いです。
積読という奴ですね(笑)

今は面白く初めて読んでいます。
なぜ読もうと思ったかというと、翻訳者の加島祥造氏の
『タオ』シリーズを愛読したからです。
老子の英訳からの日本語への翻訳によって、
日本人にとって漢文の枠に閉じ込められたチャイニーズ古典を

まったく新たな視点で読むことができる。
 
彼はその後、荘子も一部翻訳してシェイクスピアに匹敵する文人と言ってます。
いや、荘子に匹敵するイギリス文学の詩人作家はシェイクスピアだけ
というニュアンスで語っています。そんな風に感じました。

で、その加島祥造氏ですが、今は伊那谷というところに隠棲しています。
ほんと、老子のような人ですね。


あふれんばかりの英米文学の知識があって、
英語からチャイニーズ文学の古典を楽しんでいる。
杜甫などもそうして楽しんでおられる。
彼は英米文学の教授でその仕事のひとつがフォークナーの翻訳です。
加島さんの影響で「八月の光」を再び手にしたわけです
婚約中に読みかけて、実は今月末で離婚するのです。
それまでにこれを読み終えるのがひとつのけじめのような気がしてきました。
小説そのもの面白い。フォークナー読むのもはじめてです。
またひとつ新たな宇宙が登場しましたね。

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