【ブログ版】世界の名作文学を5分で語る|名作の紹介と批評と創作

YouTubeチャンネル『世界の名作文学を5分で語る』のブログ版です。世界と日本の名作紹介と様々な文学批評 そして自作の詩と小説の発表の場です

詩は5人から10人くらいのサークルで輪読の朗読で鑑賞するのがベストです

ぼくは詩もよく読みます

 

昔 高校生の頃から40代半ばに至るまで

福岡市にあった「パルナシウスの会」という詩の同人誌に参加して

約20年に及んで 年に3~4本の詩を発表していました

だから詩とは読むのも書くのも長いつきあいです

参加していた同人誌の「パルナシウスの会(」以下パルナ)では

毎月一度集まって掲載作品の合評会をやっていました 

(そのあとは近くの居酒屋に飲みに行ってましたね これが楽しかった)

そこで思ったのは

詩を読む行為で一番良いのは 5人から10人くらいで朗読しあうことだ!

と いうことです

1人で黙読

1人で熟読

1人で音読

1人で書写

という風に対象に深く入っていきますが 一人の限界もあります

合評会での朗読会

合評会で詩を読むと不思議なパワーが生れます

合評会がはじまり

ではこの作品は〇〇さんが朗読します

と担当の人が朗読を始めると

他のメンバー 5人から10人が真剣に聞きます

真剣に聞かれるから朗読者はより真剣に読み

より真剣に読むし 他の人が真剣に聞いているから

1人1人の朗読への傾聴力はいやがおうにも増して行きます

そうして作られたその空間の 

場のエネルギーみたいなもの!

そんなエネルギーは一人では作れません

その作品に集中する仲間の気のようなもので満ちてきて

詩とひとりひとりが一体化するのです

それはもう自分で書写をして詩を読んだとしても

追いつけない集中と詩空間の世界に身を置くことになるのです

 

ということでゲーテも同じようなことをゲーテとの対話の中で語っています

「戯曲というのは仲間内4~5人で 一緒に朗読するのが一番だ」

 

文学が自宅で一人で読まれるようになったのは

産業革命のあと 小説芸術が勃興してからの話です

もともとはどこの文化でも 複数集まって 声に出してともに味わうものが

詩であり戯曲でした

 

ということで詩を本当に理解したかったら

朗読会は必須です

その体験がないと詩とのシンクロ体験があいまいなままで きっと終わっていることでしょう

 

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