【ブログ版】世界の名作文学を5分で語る|名作の紹介と批評と創作

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詩の文体について|それは音楽であり絵画であり宇宙そのものになりうるもの

 詩体というとニュアンスが変わるので敢えて詩の文体と呼ぶ。

文は人なり、であり、詩の文体は詩そのものかもしれない。
岩間さんが何を書いても根底の絶対の温かみは文体から来る。大村さんが何を書いても大村さんの印鑑が押されているように感じる。坪内さんの詩には坪内さんの感性の流れを示すン体がとてもフィットしている(以上サブローグループ以来の3人につき例に挙げました)
書こうとするテーマと現在の文体がフィットしないとき、どうすればいいか?
実はこの問題はテクニックでは解決しなし
そのテーマやその詩の世界をより深く詩人自身が感じていくとき、文体はおのずと変化していくからだ。
目の前で虐殺をみたとき、それまでチャラい文章書いてて、そういう文体では表現できなくなるということですね。
詩人の感性は、レベル10のうちレベル1の出来事でもそこに10を感じるものであり、詩人の才能とは文章ではなくこの感じる能力にあるので、詩の文体の変化とはこの感じる能力の変化に由来します。
だからこそ文は人なりであり、できたら詩など書かない方が楽に生きられる。
もうひとつはその感じたままが心にそのまま残っていてはとても生きていけないから、言葉にすることで楽になれる、こんな両面がありますね。
でも漢詩や短歌的な意味での詩ならここまですることはなく、言葉を整理すればいいだけです。その場合はしかしもっと人柄と思考の形が文章に出てきますね