【ブログ版】世界の名作文学を5分で語る|名作の紹介と批評と創作

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自作の童話 「 雲の妖精の物語 第3話」 by 海部奈尾人

前回の話

 

冬山に逃げた王様の物語③

 

 百人の武器を持った男たちは王様に言われて森の中に自分たちの食べ物を探しに行きました。

 怖そうな男たちのわがままをぴしゃりと押さえた王様を見て、村の人たちはやっぱり王様はすごいなあと関心していました。

 100人は森の中で栗などを食べているのか静かに時間が過ぎて行きました。

 

 やがて大きな音がしてきました。

「なんだろう」村の人たちは森を心配そうに見ました。

王様もまた心配そうに森の方が眺めました。

でもみんな、100人もの人が栗をとって食べていると思ったから、邪魔しちゃ悪いと思って森の中に入るのはやめていました。

 

 わたし、雲の妖精は風の妖精にそっと訪ねてみました。

「中で何が起こっているの?」

「たいへんなことがおこっているわよ」

 

 

 

 

 

すぐに何が起こったかは村のみんなにも王様にもわかりました。

大きな栗の木の一つがドドーンと音をたてて倒れたのです。

それはもう、みんながこれまで聞いたこともないようなけたたましい音でした。

「たいへんだ」

でもまたこーん、こーん、とどうやら木を切る斧の音がまた響いてきます。

 

このままだとたくさんの古くて大きな栗の木が切り倒されてしまいそうです。

 

王様は・・・・・・

続く

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