宮本輝の作品は
ドナウの旅人 優駿 草原の椅子 オレンジの壺 三千枚の金貨
など 息もつかせぬストーリー展開がとても面白い!
でもあまりにも 展開がありすぎて 全体の印象が少しぼやけたりします(個人の感想です)
文学史に残る一番本格的な作品は
実はこの
蛍川ではないのか?
そんな気さえ起こさせる名作でした
これが芥川賞 1978年です
この前年1977年に 泥の川 で太宰治賞を受賞したそうなのですが
このあたり 本格的な小説を書く新人として注目度は高かったことでしょう
その後 この路線で書くことがなくなりましたね
商業主義に乗っかったような小説群となるのですが
ある意味
本格的な小説は書かなくなったわけです
ご本人は蛍川の発展形のような
といいうような気持ちはなかったのだろうか?
そんなことを思ったりしました