【ブログ版】世界の名作文学を5分で語る|名作の紹介と批評と創作

YouTubeチャンネル『世界の名作文学を5分で語る』のブログ版です。世界と日本の名作紹介と様々な文学批評 そして自作の詩と小説の発表の場です

ディケンズの「デヴィッド・コッパーフィールド」は超絶面白い


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チャールズ・ディケンズは読めば必ず面白いけど

それほど読まれてはいないと思います。

19世紀のイギリスの作家ですが

よく映画化もされています。

「クリスマスキャロル」は

たいていの人が知っていると思います。

 

 

あとは「オリバーツイスト」

これも映画になりました。

映画もいいのですが読んでも面白い。

二都物語」や「大いなる遺産」

も読んだら絶対面白い。

 

さて今日の一押しは

「デヴィッドコッパーフィールド」

です

 

 

これは心に残ります。

日本では純文学と大衆文学に分けていますがこれは

大衆小説です。

分けることはナンセンスという意見もありますが

カフカディケンズが同じカテゴリーに入る?

って思いますから

せっかく便利な言葉があるのだから使っておきます

 

大衆小説の王様がチャールズ・ディケンズです。

ただただ読者を楽しませるためにだけ

面白い筋を追求したディケンズ。だからほんと

とにかく面白いんです

 

デヴィッド・コッパーフィールドについていえば

なが~い話です。

主人公が生まれてから作家として成功して

幼い子供たちと妻と

幸せに暮らすところまで

おそらくは30年くらいの時間を書いてるんですが

 

巻末の

「あの高く  天を指してだ!」

というセリフは

このなが~い小説の全体をつなぐモチーフとなり

もっとも重要なシーンを象徴し

そして最後にもこの言葉はうまくおさまりながら

物語は終わるのですが

ぼくはこの

「あの高く  天をさして」いる妻のアグニスへの感謝でおわる小説が

たまらなく好きなのです。

 

 

なんだか他人事とは思えないくらい

ほのぼのします。

ディケンズ風のすったもんだがたくさんあるので退屈しませんし

 

とにかく最初の10ページだけがまんすれば

最後まで一息に読める小説だと思います。

偉大なるチャールズ・ディケンズ

愛すべきデヴィッド・コッパーフィールド。

 

 

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