【ブログ版】世界の名作文学を5分で語る|名作の紹介と批評と創作

YouTubeチャンネル『世界の名作文学を5分で語る』のブログ版です。世界と日本の名作紹介と様々な文学批評 そして自作の詩と小説の発表の場です

文芸批評・創作方法論

【小説文の良し悪しは主語で決まる】「アレキサンダーは大勢の兵士を従えた」では読者はイメージできない|辻邦生パリの手記より

辻邦生が紹介している小説文書き方の事例 「アレキサンダーは多くの兵士を従えて遠征にでた」 と 「多くの兵士がアレキサンダーに従って、ともに遠征に旅だった」 の比較がある。 私見であるが 「アレキサンダーは多くの兵士を従えて遠征にでた」 という文章…

音楽と絵画に技法が確固としてあるように文章にも技法がある

文章というものがある。それを使ってわたしたちは詩を書き小説を書き随筆を書きとなるがいずれにも属さない文章もたくさんある。 音楽なら楽器が弾けるかどうかははっきりしているから、演奏するには練習が必要だとだれでもわかる。絵画でもうまい下手は相当…

小説の文章とはどうあるべきか?どのように書かれるべきか?|考え方と実例

小説の表現「風が吹く」 というのは詩の表現であっても小説表現としていまいちだ。 だから 「風が吹く。男はさっそうと車からビルの入り口に向かった」 こういう文章を書いていては小説世界が広がっていかないから、論文のような内面描写ばかりになっていく…

【私の文学修行】「文学作品」と「作家」と「批評」の関係|文芸誌らんぷと詩誌パルナシウスの会

「作品」と「作者」と「批評」についての思い出 長いエッセー ぼくは10年ほど 福岡の文学同人誌「文芸誌らむぷ」で小説を書いてました。 らむぷ はセカチューの片山恭一さんや高樹のぶ子さんも所属していましたが、 高樹のぶ子さんはまさにらんぷに発表した…