文芸批評・創作方法論
辻邦生が紹介している小説文書き方の事例 「アレキサンダーは多くの兵士を従えて遠征にでた」 と 「多くの兵士がアレキサンダーに従って、ともに遠征に旅だった」 の比較がある。 私見であるが 「アレキサンダーは多くの兵士を従えて遠征にでた」 という文章…
文章というものがある。それを使ってわたしたちは詩を書き小説を書き随筆を書きとなるがいずれにも属さない文章もたくさんある。 音楽なら楽器が弾けるかどうかははっきりしているから、演奏するには練習が必要だとだれでもわかる。絵画でもうまい下手は相当…
小説の表現「風が吹く」 というのは詩の表現であっても小説表現としていまいちだ。 だから 「風が吹く。男はさっそうと車からビルの入り口に向かった」 こういう文章を書いていては小説世界が広がっていかないから、論文のような内面描写ばかりになっていく…
「作品」と「作者」と「批評」についての思い出 長いエッセー ぼくは10年ほど 福岡の文学同人誌「文芸誌らむぷ」で小説を書いてました。 らむぷ はセカチューの片山恭一さんや高樹のぶ子さんも所属していましたが、 高樹のぶ子さんはまさにらんぷに発表した…