カフカ『城』序にかえて|5章ごとに精読していく試み
最初に全体の概要をお話しています。この小説はいったいどんな小説なのか?
【カフカの城を熟読中:1章~5章】Kが城の村に登場した!
1.到着
2.二人の助手の登場
3.フリーダ
4.おかみとフリーダ
5.村長
【カフカ『城』を精読6章から10章】
原理としてだけ存在する普遍的人間を描いた偉大なカフカ
6.おかみとクルム
7.教師
8.そり
9.紳士
10.バルナバス
【カフカ『城』11章から15章】
印象を上書きしながら進む13勝と14章|そして衝撃の15章へ
11.教室
12.女教師
13.少年
14.ギーザとシュワルツァー
15.バルナバスの一家に
起こったこと
【カフカの城】全編再読
1章から20章までの壮大な夢と現実の織り交ざるドラマ
16章 迎えに来る助手の一人
17章 陳情へ夜紳士停へ
18章 フリーダとの会話 ビュルゲルとの会話
19章 夜明けの廊下の書類のやりとり
20章 ぺーピー
動画内容のご紹介
精読で通読!
1章から20章までの壮大な夢と現実の織り交ざるドラマ
常に前にさかぼって読み返したくなる
印象を確かめたくなる
さりげなく最初の印象を破壊する要素が後から提出される
それを前提に読むと世界が変わるのだ
それが常に繰り返されていくので
前のページ 前の章、前の5章 そして全体を
常に再読していかざるを得なくなる
この印象は完結しない
さらに未完となっており 物理的にも完結しない
未来からのホットラインというSF小説を思い出した
ブラックホールは過去への入り口でホワイトホールがその出口
ちょっとしたブラックホールからはちょっとした過去へ
銀河系の中央にあるようなブラックホールからは準星というホワイトホールが生まれる かなりの過去
やがて宇宙全体がひとつのブラックホールに入り込み
その出口のホワイトホールこそビッグバンである
カフカは ちょっと前を再読 5章ごとを再読 そして
結局はじめから再読というビッグバンが必要なのである