動画紹介
ヘッセが若き日の読書と若き日の音楽鑑賞へ捧げた3編の詩をご紹介します
①ヘルダーリンへの頌歌 ②画家ノルテンを読んで ③魔笛の入場券を持って
今回選んだヘッセの3つの詩について
動画では、年を経て ヘッセが若き日に愛読した本や愛して好んだ音楽を
詩にしたものを3つ、まとめて感想解説を述べました
ヘルダーリンもメーリケも南ドイツ出身の詩人 モーツァルトはオーストリアだから
ドイツ世界の枠で考えれば南ドイツですね
19世紀のドイツと言えば、一般的にはドイツ帝国のイメージが強いですが
あれは北ドイツのプロシャが作った国ですね。
ドイツの文化はもともとオーストリアのウィーンを中心に南ドイツ側で栄えたという言い方もできる?あるいは北方とは異質な文化圏。
まあ 日本で言えば 東北 関東 関西 九州 などで
雰囲気が違うようなものでしょうか?
ヘッセ自身「自分は18世紀後半あたりの南ドイツを芸術的故郷に持つ」と
『世界分がをどう読むか』の中で述べています
詩に書いた3人は南ドイツなんですね
さて特にわかりやすいのはモーツァルトのフィガロの結婚についての詩でしょうか
演奏が始まりさえすれば その音楽世界に入れば 同じ時間帯で同じ歌が流れる
若い頃聞いても年を取って聴いてもそれは同じ。
つまり音楽はその閉じた時間枠の中で
永遠に同じ歌を歌っているわけです
同様に文学も 音楽の同じように何分後にどのページとは行きませんが
読み進めれば永遠にその箇所にそのことが書かれている
だからヘルダーリンの中にメーリケの中に
ヘッセは個別の世界を通して普遍的な 永遠の宇宙を見つめていたことでしょう
翻ってこの3編のヘッセの詩は
ぼくにとっては ヘッセが3人の芸術家に感じたように
永遠にその意味がこもった普遍化した宇宙なのです